学問のすゝめ

【名言】「国は同等なること」欧米列強と明治維新【学問のすすめ】

日本は、明治維新からわずか20数年で資本主義国家として成立することができました。
それを思想面から支えたのが『学問のすゝめ』です。

学問のすすめは明治5年から発行され、340万部売れています。
当時の日本人口が3000万人ほどですので、およそ国民の10人に1人以上は読んでいる計算となります。

 

大名家である藩の軍事力を解体、電信線や海上交通の整備、郵便制度や鉄道建設の開始、
株式取引が活発になり続々と新しい会社が誕生するなど、急速に近代国家としての日本が形作られました。

当時の政府高官や学者たちが恐れていたもの、それは日本の植民地化です。
東南アジア諸国は、次々と西欧の植民地となっており、中国人などは家畜の如く扱われていました。

日本を西欧列強の属国にしてはいけない。
「国は同等なること」には、そういった思いが強く込められています。

 

国は同等なること・三編冒頭

「国は同等なること」は、『学問のすゝめ』三編にて解説されます。

簡潔にまとめますと、以下の通りです。

・二編で説明した通り、人と人の権理は同等
・国は人の集まりであるから、国と国の権理も同等
・人々の有り様が不平等なように国ごとの有り様も不平等
・日本国民が自立すれば西洋列強は恐れるに足りない

 

およそ人とさえ名あれば、富めるも貧しきも、強きも弱きも、人民も政府も、その権義において異なるなしとのことは、第二編に記せり

二編で言った通り、人と人の間や、人と政府の間など、権理はどんな人でも同等です。

 

日本人も英国人も等しく天地の間の人なれば、互いにその権義を妨ぐるの理なし。

自国の人と他国の人の間も、権理は同等です。

 

一般にヨーロッパ・アメリカの諸国は富んで強く、アジア・アフリカの諸国は貧にして弱し。

国ごとの有り様は不平等です。

 

わが日本国人も今より学問に志し気力を慥かにして、まず一身の独立を謀り、したがって一国の富強を致すことあらば、なんぞ西洋人の力を恐るるに足らん。

国民がきちんと学んで自立すれば、日本は豊かな強い国となるので、西欧の力を恐れる必要はありません。

 

現代への指針

結果として、日本は植民地支配されずに済みました。

日本国中に自立の精神が溢れたことで、なんとか日本の独立そのものは守り抜くことができました。
明治期には日露戦争に勝利し、戦後にもジャパンマネーは世界を圧倒したわけです。

しかし、大東亜戦争では敗戦し、昭和期のマネーゲームも敗戦しています。
今の日本も大部分が外資に乗っ取られており、現実問題として厳しい状況が続いています。

 

ですが日本人は優秀な民族です。
『学問のすゝめ』が執筆された当時、
日本国はアジアで唯一、世界の帝国主義に対抗した国であり、その偉業はアジア各国から認められています。

現状の経済戦争では、かなりの劣勢になってしまっていますが、必ずやまた世界を席巻する日が来るでしょう。
そして、その道しるべは既に『学問のすゝめ』が教えてくれているのです。