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【書評】真田孔明著・年収1,000万円10年以上継続を目指すプログラム『5ポケッツ』

日本人口において、年収1000万円を超える人の割合は全体の5%、給与所得者5026万人のうち248万人です。(参考:国税庁・民間給与実態統計調査)
年収1000万円なんて夢、一生叶うはずがない。そう考える人も多いでしょう。
しかし、『5ポケッツ』の著者である真田先生は、サラリーマンが実行可能な年収1000万円達成方法を具体的に語っておられます。

本書をご覧いただければ分かる通り、年収1000万円は一介のサラリーマンでも十分に実現可能です。
本記事では、そんな『5ポケッツ』の概要をご紹介いたします。

サラリーマンが年収1000万円は可能か

令和元年分民間給与実態統計調査結果(国税庁企画課、令和2年9月発表)によれば、
日本人の年間給与の平均は436万円です。(男性540万円、女性296万円)
同調査内の給与階級別構成割合を用いて中央値を計算すると370万円になります。

いわゆる「ふつうの人」を想定した場合、1年間にもらえるお金は370万円ということです。
「ふつうの家」で育ち、「ふつうの学校」へ行き、「ふつうの人」に囲まれ、「ふつうの仕事」をしていると370万円です。

370万円あれば十分という場合は、わざわざ資本主義戦争の前線へ繰り出す必要はないでしょう。
お金の幸せは、収入が支出を上回っている状態をキープすることだからです。
ただ、もっとお金が必要であればクリティカルな思考が要となります。
そこで真田先生が提案する収入の増やし方が『5ポケッツ』です。

年収1000万円『5ポケッツ』の全容

サラリーマンが収入を増やす真田式『5ポケッツ』は以下となります。
・出世
・副業
・居合株
・信用創造
・物販

臨場感を上げるためにも、詳しくは著書を読んでいただきたいのですが、概要を申し上げますと、年収1000万円は上記の5つによって達成できます。
ざっくり収入の目安金額を示せば、
・出世(480万円)
・副業(120万円)
・居合株(40万円)
・信用創造(0円)
・物販(360万円)
となります。

最終的に、これらの『5ポケッツ』が揃ったということは、お金を稼ぐために必要なたくさんの情報が身についたということです。
本書にもある通り、いったんスキル・経験・知識が身につくと、そこから先の収入は自由です。
労働時間を減らしながら、好きなことをして、必要な金額のお金を集められるようになります。

出世はただの「出世昇進ゲーム」として楽しむ

サラリーマンとしての仕事は、実は非常に重要です。
将来的に副業でお金を稼ぐ場合、会社の看板が使えないので、自身の専門性や人間性が否応なしに社会で試されることになります。

簡単に云うと、副業は個人事業であり、「個人事業はムカつかれたら終わり」です。
お客さんは、基本的に怒ってもくれません。
「ウザいな、次から他の人を使おう」と静かに去っていきます。

そういった将来の災厄から逃れるために、サラリーマンのうちに人間性を磨く必要があるのです。
畢竟すれば、サラリーマンは「良い人」になるための訓練場です。

自我・プライドを捨て去るための修行がサラリーマンといえます。
自身の考えとは別に、御用聞きに徹する必要があります。
「相手の求めているもの」をただ提供するゲームです。
自社のクライアントに対してだけではなく、自分と関わりあるすべての人に対してです。

マウント合戦ではなく、己の心をより低く置き、相手の心にひたすら寄り添うことがサラリーマンの仕事です。
事業が長年上手くいっている先輩方は、デキる後輩に平気で頭を下げます。偉そうにドヤったりしません。
その基礎が完成するにつれ、勝手に出世していきます。
仕事ができるできないは関係ないのです。

副業は要を抑えてお金を稼ぐ

副業、つまり個人事業において大事なことは2つあります。
・他人に貢献したいと思うこと、他人から望まれていることを一致させる
・時流に沿ったところで技術者か専門家になる

サラリーマンと個人事業の大きな違いは、自分で仕事の内容を選ぶことができるという点です。
ここでサラリーマン時代の基礎固めが重要になるのが分かると思います。
つまり、プライドを捨て心低く「相手の求めているもの」を察知する力です。

相手が望んでいることと、自分の貢献したいことの一致する部分が、ビジネスとして成立することとなります。
御用聞きスキルが完成した上で、自分の好きなことでお金を稼げるのが副業・個人事業です。

それに加えて大切なのが、世の中の流れ・トレンドです。
副業は、「時流を読む人」になるための訓練場といえます。

少し前の時代であれば、アメブロコンサルなどがとても儲かりました。
ですが今は、インスタグラムやYoutubeなどでしょう。
少し先は音声コンテンツが流行するようになります。

世の中には流行り廃りがあり、世の中の動向を読む力が副業の要になるんですね。
「自身の貢献スキル×相手の願望×時流」が、副業成功の方程式です。

居合株で手堅くお金を増やす

サラリーマンは、時間労働でお金を稼ぎ、
副業は、事業労働でお金を稼ぎますが、
株式市場やFX市場では、資産労働でお金を稼ぐことができます。

いわゆる「お金がお金を生む」というものです。

この株式売買でお金を生む方法のうち、著者が推奨しているのは1日1000円の居合抜きです。
・相場が下がったら買う
・翌日か翌々日に株価が上がったら売る
これだけです。

1投20万円で1日1000円の利益だけを抜く意識で、少しづつお金を増やすということです。
投資を勧める広告や情報商材などでは、「月100万円の収益!!」などと宣伝しているものも多いです。
「来月には5000万円!今すぐLINE友達追加!」みたいなクズ広告もYoutubeに載っていたりします。

登録すると動画やコンテンツが色々送られてきて、なんかできるかも!って気持ちになって、
よく分からない講師に高額なお金を支払って、再現性の無いリスキーな方法を教えられるだけです。

その中の1000人に1人が、まぐれで成功して実績にして、同じことを繰り返します。
偶然性の高いギャンブル投機は、大量の屍が転がり散らかしていることを忘れないでください。

本来、株式市場で安定して稼ぐ条件は、1億円の元手があることです。
FXでも1000万円の元手が、安定して収益を発生させる相場です。

真田式「居合株」は、1日1000円だけ固く抜きます。
1投20万円ならずっと1投20万円です。
感情で投入金額をコロコロ変えたりしません。

株は、「感情をコントロールできる人」になるための訓練場です。
ギャンブル性の高いお金儲けの方法に興味を持たないこと、
固くチビチビ時間をかけてお金をコツコツ増やしていくことが肝心です。

信用創造でお金を創る

信用創造に関しては、理解するのが難しい分野でもあります。
その理由は単純で、お金が生み出される理論そのものが詐欺だからです。

日本円は日本銀行が発行していますが、中央銀行以外の各銀行は、
日本銀行の当座預金にお金を預けることによって、その何倍ものお金を生み出しています。

シンプルにいうと、市中銀行は日銀に1万円預けることで、100万円のお金を日銀から借りられます。

銀行は街の金融屋とは全く構造が違います。
例えば、闇金は極道に1億円借りて、その1億円を人に貸して利子で儲けます。
ですが、銀行は中央銀行に1億円預けることで、中央銀行から100億円借りて、その100億円を人に貸して利子で儲けます。

よく分からないですが、なぜか99億円増えます。
よく分からないですが、銀行法があるので合法です。

この借りたときにお金が増える現象を信用創造といいます。
現代の資本主義では、すべてのお金は借金です。
一万円札は借用書であり、借用書をみんなで回しあっているということですね。

富裕層は、このシステムを利用して、資産をトントン調子で増やしています。

要するに借りたお金も稼いだお金も同じ一万円という名の借用書です。
稼いだお金には、自身の感情が加わるので貴重なモノに感じられがちですが、冷静に考えると全く同じモノです。

お金持ちは、信用創造でお金を創ってから、それを運用してお金を増やします。

ふつうの人が、毎日働いてコツコツ貯金したお金で宝くじを買う中、
お金持ちは、信用創造で先にお金を調達して、じっくりと利益を確定させていくのです。
信用創造は資本主義の根幹ですので、絶対に覚えておいてください。

物販ビジネスでお金を回す

真田式『5ポケッツ』の最後が物販です。
これは信用創造と密接に関係するお話で、以下の2つが要点となります。
・信用創造で自分の口座のお金を増やす
・そのお金を利回りの良い投資先で運用する

通常、住宅ローンなどであなたがお金を借りた場合、お金は不動産会社にそのまま振り込まれます
不動産投資などでも同じです。
セミナーなどに行って、利回りの良い物件を契約したとしても、お金は不動産会社にそのまま振り込まれます

信用創造で世の中のお金は増えているのですが、自分のお金は増えていません。
当たり前ですが、自分のお金を増やすために重要なのは、自身の口座にお金を振り込ませることです。

富裕層のスキームを確認すれば分かりますが、彼らがお金を借りるときには法人口座など、自分が自由にタッチできる口座にお金を入金させます。
そして、その借りたお金の一部を利回りの良い投資先で運用してお金を増やしているのです。
この時に物販事業が生きてきます。

例えば、不動産投資なら別に法人をつくって修繕に必要な材料を右から左に流します。
売上が立つと国金(日本政策金融公庫)や銀行からお金を借りられます。
※創業融資でもお金は借りられます。

薄利でいいので物販でお金を回し続ければ、融資の額がどんどん増えていきます。
最終的に、その信用創造で増やしたお金を、利回りの良い投資先に回せば不労所得の完成です。

プライベートバンクで安全な範囲で運用すると7%くらいはふつうです。
銀行から2%でお金を借りたとして、1億円を運用すれば、毎年なにもせずに500万円の収益が入ってきます。
本当の不労所得というのは、こういうことです。

中小企業の商社の社長が20億円の豪邸に住んでいる理由も『信用創造』です。
今この瞬間にも富裕層は、お金でお金を増やし続けています。
ふつうの人が必死に働いてやっと得た月収を、富裕層はプライベートバンクへの電話一本で稼いでいるわけです。

年収1,000万円10年以上継続を目指すプログラム『5ポケッツ』

真田式『5ポケッツ』は、単純に1000万円を稼ぐためのハウツーではなく、
生涯にわたって経済的な豊かさを享受するための方法論です。

資本主義の正体を知ってしまうと、“ふつうの生き方”ができなくなるでしょう。
いかにコスパが最悪な“常識”が世の中に蔓延しているかを理解できるはずです。

もちろん本書でも触れられていますが、金銭問題は人生の一部に過ぎません。
自分の人生の充実を目指す上で、資本主義のシステムをうまく利用することが重要なのです。
ぜひ『5ポケッツ』を、人生計画書の参考として目を通してみてください。

 

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