書評 - review -

【書評】『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』【お金の苦しみをなくす】

今回、ご紹介する本は、
トニー野中著『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』です。

この本を読む上で一番重要なのは、「お金と幸福の間違った関係を正す」ことです。
お金持ちになる、社会的に成功する、というのは多くの場合、みんなが当たり前に持つ夢とされています。

「もっとお金があったら、もっと有名だったら、色んな欲望が叶えられるのに」
と感じるのは、資本主義社会で生きていたら当然、沸き起こる感情でしょう。

「もっとお金があればもっと幸福になれる」という情報はこの世に溢れています。

 

しかし、重要なのは、
お金持ちは「もっとお金があればもっと幸福になれる」と基本的に考えていない点です。

もちろんお金がないことで起こる不幸は多いでしょう。
ご飯を食べるにも、家に住むにも、病院に行くにもお金がかかります。

お金が全くないと、“健康で文化的な最低限度の生活”すらできないわけです。

 

ですが、お金持ちは「もっとお金があればもっと幸福になれる」と考えていません。
根本的な価値観が、一般人と異なるわけです。

そこが本書の肝です。
お金に対して苦手意識がある場合は、
ぜひ『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』を読んで、
お金に対する正しい価値観を学んでください。

お金と人間の主従関係

お金というものを作ったのは人間です。
人間が作ったのですから、お金には人間が理解できる機能があります。

・価値保存機能
・価値交換機能
・価値尺度機能

保存、交換、尺度の3つですね。

お金の原型は、物々交換の末に生み出されたものです。

お金がこの世に存在していないと我々はとても不便な思いをします。

肉と野菜を交換しようとしても、肉はだんだん腐るわけです。
そもそも相手はベジタリアンかもしれません。
交換できても牛1頭とキャベツ1玉では割りに合わないでしょう。

 

こういった物々交換のイライラを解消したのが元の「貨幣」です。

それこそが現在、私たちの利用しているお金の原型です。

そのお金がどんどんと権力を増し、人を従わせるようになったのが今の「貨幣」です。

 

もともとは「人間にとって便利なお金という道具」であったのに、
「お金にとって便利な人間という道具」に関係性が逆転してしまいました。

だから人は「お金のために」働くのです。
嫌なことでも我慢して「お金のために」人生を捧げるのです。

政府も、「国民の健康」とか「国民の幸せ」とかよりも、
「経済活動が」「日経平均が」「国民の借金が」という言葉をよく使うでしょう。

「国民の幸せ」などと口から出るのは選挙の時くらいです。

 

国の上から下までお金の奴隷と化す資本主義社会。

ここに人類の大きな失敗があります。

お金があれば幸せになれるか

上記のことから「お金と幸せの関係性」も簡単に理解ができると思います。

この世の理屈では、「幸せが先でお金が後」です。

資本主義社会は、「お金が先で幸せが後」になってしまっています。
これを逆転させなければいけません。

お金に使われてはいけません。
お金を使わなければならないのです。

 

物事の決定基準を「お金」から「自分」に取り戻す必要があります。

実際問題として、お金は毎月飛んでいきます。
決定基準を取り戻すなんて言っても、目先のお金は稼がなければいけないでしょう。

これは簡単な話ではありません。

話を聞いて、「あー分かった分かった」という単純な問題ではないのです。

 

人類史で世界的な戦争が起きたのも通貨発行権を奪い合うためです。
お金のためには人も殺せるのが人間です。

ここをよく理解しないといけません。

いまこの瞬間も、世界中の国が自国の経済を守るために武力で牽制しあっています。

人類規模で見ても、大きな問題なのですから、
個人にとっても、もちろん大きな問題です。

 

ですが、世界を変えていくのは個人からです。
一人ひとりが生き方を変えていけば世界の常識はひっくり返ります。

未来の世界では「お金のために喧嘩してるの?バカじゃない?」というのが世の常識です。

重要なのは、いま、私たちが物事の決定基準を「お金」から「自分」に取り戻すことです。
それが唯一「お金の苦しみ」をなくす方法なのです。

幸せだからお金がある

世の摂理として、「お金」が生まれる遙か前から「幸せ」は存在していました。

「幸せ」が先で「お金」が後です。
これは自然の理なので、人生もこれを根本としなければならないわけです。

天に唾を吐けば我が身に降りかかります。

 

物事の決定基準を「お金」から「自分」に取り戻すためには、
とりあえずお金を無視して、自身の人生を計画する必要があります。

「お金が無限にあったら私は何をするか」です。

これは物事の決定基準を「お金」から「自分」に取り戻せるまで続けなければいけません。

「お金の支配下」にあるうちは、すべての選択が間違っているからです。
間違っている、というのは「お金の苦しみ」が生まれる、ということです。

 

「お金の苦しみ」がなくなるのは、「お金の執着」が無くなった時点です。

「執着がない」というのは、「全く依存していない」ということです。

お金に依存しているうちは、お金の苦しみが発生します。

お金が多いか少ないかという問題ではありません。
根本的な価値観の問題です。

 

自身に、「お金が無限にあったら私は何をするか」と、問いかけます。
その答えが正しい答えとなるのは、物事の決定基準を「お金」から「自分」に取り戻せたときです。

その時までは、「自分」の本心でなく「お金様」の本心です。

 

『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』まとめ

本書では、「お金」だけではなく、「時間」「健康」「人脈」といった成功基準についても触れられています。
大富豪に焦点を絞って、人類普遍の幸せな生き方を導きだしたのが『世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法』です。

陰謀論で有名なロスチャイルド氏と筆者が出会った話についても書かれていますので、そういった面でもおもしろい一冊です。

 

成功基準に関しては十分に記述されていますが、

私たちが実際に経済的幸福を身につけるためには、本記事で指摘したことが重要です。

 

・物事の決定基準を「お金」から「自分」に取り戻す
・「お金が無限にあったら私は何をするか」を自身に問いかける
・それを物事の決定基準を「お金」から「自分」に取り戻せるまで続ける

ぜひお金の呪縛を払いのけ、自身の本心のままの生き方を実現させてください。